冷凍庫を「第二のキッチン」にする——冷凍食品と下味冷凍の使い分け

ずぼら食生活

冷凍庫の奥から、2ヶ月前に仕込んだ下味冷凍が出てきたことがある。

チャック付き袋に鶏肉を入れて、醤油とみりんで揉んで、「これ今週使う」と思って冷凍した。使わないまま2ヶ月が経っていた。捨てた。やる気はあったんだけど、なかったんだと思う。

週末 まとめ調理 下味冷凍——この言葉を検索している人は、たぶん同じような失敗をしたか、これからしようとしているかのどちらかだ。この記事では、冷凍庫の整理・設計を変えてから平日が少し楽になった話を書く。

この記事でわかること:

  • 冷凍庫を「第二のキッチン」として設計する発想
  • 市販冷凍食品・下味冷凍・まとめ調理の3種類の使い分け
  • 下味冷凍を作りすぎて失敗した実体験と、今のやり方

freezer organized frozen food
Photo by Duskfall Crew on Unsplash

冷凍庫がごちゃごちゃになっていた頃の話

整理する前の冷凍庫は、本当に何が入っているかわからない状態だった。

市販の冷凍餃子・買ったまま忘れていた冷凍うどん・下味冷凍のつもりで入れたもの・なぜか入っているアイスクリーム。全部が混在していた。

扉を開けるたびに「どれを使おう」ではなく「あ、これあったんだ(でも使い方を忘れた)」という状態になっていた。

「何が入っているか把握できない」問題

冷凍庫の在庫を7割以上把握できていたことが、整理前はほぼなかったと思う。

入れるのは簡単。問題は出すこと。「冷凍庫に何かある」と思ったまま、結局コンビニに行くパターンが週に1〜2回あった。冷凍庫があることで逆に安心して、使わないという矛盾が続いていた。

下味冷凍を作ったのに忘れて腐らせた失敗

冒頭の話の続き。

日曜の午後に張り切って、下味冷凍を5袋作った。鶏肉が安かった週のこと。塩麹・醤油漬け・カレー粉・ごま油と生姜・梅しそ、全5種類。「これで1週間乗り切れる」と思ったが、その週は残業続きだった。

月曜:コンビニ。火曜:会社帰りに外食。水曜:やっと1袋使った。木曜・金曜:使えなかった。土曜に冷凍庫を開けたら残り4袋。消費期限は過ぎていなかったが、「来週には使おう」と思った結果、結局3袋は2週間後に処分することになった。

張り切って作りすぎることが、一番のミスだった。

「第二のキッチン」という発想に変えてから整理できた

転機は、冷凍庫を「食材を保存する場所」から「食事の在庫庫」として考え直したこと。

在庫庫なら、何がどこに入っているか把握できている状態が前提になる。そのために必要なのが、ゾーン分け。

市販冷凍食品ゾーン・下味冷凍ゾーン・週末まとめ調理ゾーンの3分割

今の冷凍庫は大まかに3つのゾーンに分かれている。

ゾーンA:市販冷凍食品(常時在庫)
冷凍餃子・冷凍枝豆・冷凍パスタ・冷凍うどん等。「疲れてなんもしたくない日」に使う。判断がいらない。

ゾーンB:下味冷凍(週3袋まで)
週末に仕込んだもの。上限を3袋と決めた。それ以上作ると消化できないと経験上わかっているから。

ゾーンC:まとめ調理品(週1〜2品分)
週末に少し多めに作って冷凍しておくもの(カレー・炒め物等)。1〜2食分ずつ小分けにして保存する。

meal prep containers food storage
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週末 まとめ調理 下味冷凍——週1回だけ仕込む現在のルーティン

日曜の夜、30〜45分だけ仕込む時間を作っている。

具体的な流れ:

  1. 下味冷凍を2〜3袋仕込む(鶏肉か豚肉のどちらか1種類だけ)
  2. 残ったカレーや汁物があれば1〜2食分を冷凍保存
  3. 市販冷凍食品のストックを確認して、切れていたらメモしておく

これだけ。全部をきっちりやろうとしないのが続くコツだと思っている。

下味冷凍の保存期間は一般的に2〜3週間が目安とされているが(食材の状態によって変わるため、調査時点の情報として各料理サイトを参照のこと)、私は「翌週中に使う分だけ作る」ルールにした。余ったら困るというプレッシャーがなくなった。

市販冷凍食品と下味冷凍の使い分けルール

ゾーン分けよりも実際に機能しているのが、この使い分けルール。

「疲れ具合」で選ぶという基準

  • 帰宅22時以降・クタクタ:迷わずゾーンAの市販冷凍食品。レンジに入れるだけ。考える力が残っていないときに「次は何を食べよう」と考えさせない。
  • 帰宅20時前後・普通:ゾーンBの下味冷凍。フライパンで焼くだけだからそこそこ早い。
  • 週末・少し余裕あり:ゾーンCのまとめ調理か、新しく仕込む。

この基準を決めてから、「冷凍庫を開けて悩む」という行為がほぼなくなった。疲れているかどうかは帰宅時点でだいたいわかる。

下味冷凍に向いている食材・向いていない食材

向いている:

  • 鶏むね肉・鶏もも肉(火が通りやすく、解凍後の食感が変わりにくい)
  • 豚こま切れ肉(小分けしやすい)
  • 魚の切り身(塩麹漬けが特にうまい)

向いていない:

  • 豆腐・こんにゃく(解凍後に食感が崩れる)
  • じゃがいも(解凍後にパサパサになる)
  • 葉物野菜(下味には不向き・別途冷凍方法がある)

frozen food meal prep ziplock
Photo by yu-mi on Unsplash

一人暮らしの冷凍庫整理で気をつけていること

ジッパーバッグはジップロック 冷凍保存袋のような立てて保存できるタイプが使いやすい。平置きにすると積み重なって下のものが見えなくなるのが、在庫把握の最大の敵。

あとは日付を書くこと。マスキングテープを貼って日付と中身を書くだけで、「これいつ仕込んだやつだっけ」という事態を防げる。当たり前のことだけど、これをやっていなかった時期が長かった。

正直、全部うまくいっているわけじゃない

整理してから半年ほど経つが、今でも下味冷凍を消化しきれない週はある。

だいたい仕事が忙しい週に起きる。「週3袋まで」のルールを守っていても、3袋全部使えないことがある。その週は市販冷凍食品と外食でしのいで、残った下味冷凍は翌週の早めに消化する。

うまく運用できているわけではない。ただ、「どうせ整理しても無駄」という気持ちはなくなった。多少崩れても、ゾーン分けがあるから戻せる。それが今は大事。

参考として、冷凍食品の活用方法や保存のコツについては、日本冷凍食品協会の公式サイトでも詳しい情報が公開されている。一人暮らしの食生活の効率化に関心が高まっており、活用方法の情報も増えてきた印象がある。また、農林水産省のホームページでも食の簡便化・冷凍食品の位置づけについての情報が公開されている。


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